#AcronisCyberSummit: 2日目の注目ポイント

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Acronis Cyber Disaster Recovery

Acronis Global Cyber Summit 2020が正式に閉幕しました。アクロニス初のハイブリッドオンラインカンファレンスには、世界中から9,000名を超える登録があり、参加者は、70名以上の業界のエキスパートやソートリーダーから、サイバープロテクションの利点を学ぶために集まりました。

2020年のSummit最終日には、さまざまなトピックで有益な情報が共有され、議論が繰り広げられました。プロスポーツチームが直面しているサイバーセキュリティの問題から、サービスプロバイダが効率と収益性を上げるために採用すべきベストプラクティスまで、あらゆることが議題となりました。

2日目のセッション全部を視聴することはできなかった、という人にもチャンスが残されています。この記事で本日のハイライトをいくつか紹介するので、#AcronisCyberSummitの2日目に何が行われたのか、これを読めば一目瞭然です。さらに、アクロニスはITに関わるすべての人にサイバープロテクションへの取り組みについて知ってほしいと考えており、その一環として、Summitの全コンテンツをオンデマンドで公開し、参加者がイベント後にもう一度視聴したり、他の人と共有したりできるようにします。

2日目のハイライト映像を見るには、セッション名あるいは登壇者名をクリックしてください。また、アジェンダのページから、開催されたセッションの録画をどれでも再生いただけます。

基調講演
一般セッションのハイライト
トラックのハイライト
特別なイベント

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基調講演

Security Unionで以前、欧州担当コミッショナーを務めていたJulian King(ジュリアン・キング)氏がAcronis Global Cyber Summit 2020の最終日の最初に講演し、欧州および英国でのテクノロジーの発展を支える地理的および政治的な要素について深く分析しました。 現代のテクノロジーの発展や規制の分野に造詣が深いことで知られるキング氏は、その知識に基づいて話し、世界の舞台では「テクノロジーと、テクノロジーを動かすデータをベースとして、勢力の均衡がとられるようになっています。テクノロジー、AI、サーベイランスの面で進化を遂げ、競争上の優位性を得るにあたっては、企業の声が重要な役割を果たします。物事を正しい方向に進めるには、企業の声と政治家の声がともに必要なのです」と強調しました。 キング氏は最終的に、将来のテクノロジーの発展と利用とは、この世界と、そこに住む人々にとって正しいことをしたいという明確な動機に基づいている必要がある、と結論付けました。「人間と、その基本的な権利とを、テクノロジー発展の中心に据える必要があることは明らかです」

一般セッションのハイライト

サイバープロテクションのエコシステム全体に共通する、興味深い目標や体験が語られたSummit最終日の一般セッションでは、世界規模の企業の裏側や、コロナ後の世界のテクノロジー企業やIT購買担当者の考え方の変化について、興味深い情報が提供されました。

注目度の高い攻撃を背景とした、スポーツチームのサイバーセキュリティ強化策

アクロニスのVPであるパット・ハーレー(Pat Hurley)は、、世界のプロスポーツ界から集まった4人のリーダーとパネルディスカッションを行いました。Boston Red SoxのIT担当VPであるブライアン・シールド(Brian Shield)氏、San Diego PadresのIT担当VPであるレイ・チャン(Ray Chan)氏、Roush Fenway Racingのプレジデントであるスティーブン・ニューマーク(Steven Newmark)氏、ROKiT Venturi Racingのチームプリンシパルであるスージー・ウォルフ(Susie Wolff)氏です。

これらのパネルメンバーは、ピーク時のパフォーマンスを維持し続ける上でのデータの役割について、それぞれの見解を発表しました。チャン氏は、「ITは非常に特異な部門の1つで、当社のあらゆる部分とつながりを持っています」と述べています。シールド氏もこの点についてさらに詳しく論じ、Red Soxでの経験を振り返って、「チームのパフォーマンスが良好なときには、『私たちのIT部門は、ワールドシリーズレベルのクオリティを実現しているだろうか』と自問することになります」と述べました。

ITチャネル – 業界の見通し、機会、トレンド

Forresterのプリンシパルアナリストであるジェイ・マクベイン(Jay McBain)氏は、テクノロジー企業およびそうした企業にいるIT購買担当者の心理や行動の進化について、調査結果と予想を交えて話しました。同氏はこのように解説しています。「コロナ後、顧客たちは支出に対して慎重になっています。彼らが今、主に支出しているのは、ワークフローの自動化、クラウドへの取り組み、リモートワークのセキュリティ、戦略的なビジネスコンサルティングに対してです」

ただし、購買の方法も変化しています。IT購買担当者は、意思決定に際してコンシューマのようなアプローチをとることが多くなっており、自力でソリューションを調査して、営業担当者と話をすることもなく、決定を下していることが珍しくありません。  

トラックのハイライト

カンファレンスの4つのトラックはそれぞれ、明確な目標や、参加者の多くが抱えている課題に着目した、活気あふれるセッションで幕を閉じました。このイベントのパネルディスカッションやワークショップは、参加者が自分の属する組織ですぐに応用できる、実現可能な次のステップを見つけられる内容になっており、双方向で交流しながら情報を得られるそうしたプログラムに、MSP、ISV、開発者、リセラー、大企業のIT担当者、テクニカルセールスおよびマーケティングのエキスパートなどが集いました。

ITチャネル

新しいものを古いやり方で売らないために: 私たちは今、恐ろしい脅威にさらされています。この新しい環境で、現代のMSPが勝利を収めるには

ITチャネルのエキスパートであるカール・パラチュク(Karl Palachuk)氏が進行役を務めたこのワークショップでは、サービスプロバイダーが集まって、MSPの企業が効率と収益性を挙げるために何ができるかを率直に評価し、議論しました。パラチュク氏のメッセージで主だったものの1つは、理想的なクライアントとはどのようなクライアントなのかをはっきりさせて、自分の思い描くモデルに合致しないクライアントを避け、つながりを絶てるようにしておくべき、ということでした。

「あなたにとっての良い顧客10社を挙げて、そうした顧客だけで自分のビジネスが成り立っているところを思い描いてみてください。どんな仕事ができるかを想像してください。そうするのは簡単ではないかもしれませんが、決して不可能ではありませんし、あなたの幸福度と生産性を高めてくれます」。

エンタープライズIT

安全なデジタルトランスフォーメーションのための現実的なビジネスレジリエンス

エンタープライズのトラックでは、ビジネスレジリエンスの実例について議論する、すばらしいパネルディスカッションが行われました。アクロニスのライアン・デイビス(Ryan Davis)が進行役を務め、Scale ComputingのCEOであるジェフ・レディ(Jeff Ready)氏と、elevITyのソリューション担当ディレクタを務めるポール・ヘイガー(Paul Hager)氏が論じ合いました。両者は最近見聞きした実例として、デジタルトランスフォーメーションによって、一時的または完全に業務が停止しかねないインシデントの発生を免れることができた顧客について話し合いました。  

あらゆる規模の企業で、リモートワークのセキュリティを強化するニーズが高まっていることに両人とも同意しました。「私たちが、以前と同じようにオフィスで働くことはないでしょう」とヘイガー氏は述べています。COVID-19の感染が拡大し始めたとき、ベンダーの中にはソリューションを無料で使えるようにしたところもありましたが、業界として初期対応の期間は終わり、企業は今、長期的に続く困難な時期に備える時期に来ました。

ヘイガー氏はさらに、アクロニスとScale Computingの提携から生まれたソリューションによって、ビジネスレジリエンスの強化がはるかに簡単かつ効果的になると述べ、両社はそれを証明する実例を紹介しました。

開発者とISV

Acronis Cyber Platformの概要: 登録からトレーニング、認証、利用開始まで

非常に規模の大きいエコシステムベンダーの足跡をたどり、アクロニスの#CyberFit Cyber Platform Partnerプログラムが、顧客企業の開発者やチームによる迅速なインテグレーションにどのように役立つかを紹介しています。顧客企業は、自社と自社を取り巻くエコシステムにとって、良い成果を迅速に生み出すことができるソリューションを導入できます。

セールスとマーケティング

見込客の獲得と売上の拡大: 市場で好調なセールスを実現するためのメッセージの発信とキャンペーンの作成方法を知る

Revenue & Associatesのプレジデントで、『Bullseye Marketing: How to Grow Your Business Faster』の著者であるルイ・グディマ(Louis Gudema)氏は、現在活用できていないマーケティング資産を見つけ出し、利用する方法と、企業の成長につながるアクロニスのマーケティングキャンペーンについて話しました。グディマ氏はBullseye Marketingアプローチの3つの段階について説明し、電子メールマーケティングやWebサイトの利用といった既存のマーケティング資産の活用に着目した第1段階について、より詳しく解説しました。さらに、顧客を知ることがいかに大事かを説明し、自社が他社と異なる点、そして特異な存在である点は何かを知ることの重要性についても語りました。  

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特別なイベント

テクノロジー分野における女性: あらゆるバックグラウンドの女性が手を携えて、テクノロジー分野で機会を創出する

  2回目となる年次の「Women in Tech」(テクノロジー分野における女性)イベントでは、業界の女性リーダーのパネリストが、アクロニスVPのローナン・マッカーティン(Ronan McCurtin)と、進行役のアナ・マリア・モンテロ(Ana Maria Montero)氏に加わり、歴史的に男性中心の社会となってきたテクノロジー分野でキャリアを築き、成功を収めてきた経験を語り合いました。  

Pax8のアマンダ・リー(Amanda Lee)氏、アクロニスのエイミー・ルビー(Amy Luby)、DeepTech Inc.のアン・クロイド(Ann Cloyd)氏、Arsenal F.C.のクリステル・ヘイッキラ(Christelle Heikkila)氏、JS Groupのミシェル・ラグーザ-マクベイン(Michelle Ragusa-McBain)氏がパネリストとして参加し、ダイバーシティとインクルージョンがビジネスの文化と成功に与えるプラスの効果について話し、さらにその点に関して自分のキャリアで得てきた主だった教訓について、またこの業界をよく知るように次世代の女性たちを鼓舞することの重要性についても語りました。  

活力にあふれたこのパネルディスカッションでは、結論として、自分の選んだキャリアに忠実であり続けることの重要性、強固なネットワークの価値、そして変化を実現し、継続させていくには、自宅で、自分の子どもから始める必要があるという点が指摘されました。エイミー・ルビーはその点についてこう述べています。「子どもたちに話をして、『女の子がすること』と『男の子がすること』に挑戦させましょう。長いスパンで企業文化を変えようとする人は、その活動を自宅から始めています」。

 Summit終了のレセプション 

Acronis Global Cyber Summit 2020は、アクロニスCEOのSBが主催するレセプションで幕を閉じました。SBは締めくくりのスピーチで、サイバープロテクションの未来と、サイバープロテクションが対応していかなければならない課題と脅威について振り返りました。「サイバープロテクションで重要なのは、オンラインでいることと、ビジネスを継続させることです。部分的なソリューションだけでは対応できません。あなたを確実に保護するのは、サイバープロテクションのソリューションだけです」。

SBはさらにSummitの参加者に向けて、このイベント後に取り組むことのできる5つのステップを提示しました。

1. サイバープロテクションを導入する

2. 上位レベルのパックを市場に展開し、販売する

3. #CyberFitのスコアを上げる

4. Acronis Cyber Platformを活用する

5. Acronis Cyber Foundationを支援する

感想をお寄せください

Acronis Global Cyber Summit 2020が終了した今、私たちは来年のイベントをさらに良いものとするために何ができるかを考え始めています。そこで参加者の皆さまには、こちらのアンケートから、イベントへの感想をお送りくださるようお願いいたします。 さらに、今年のイベントに参加して、特に貴重な体験をしたという方がいらっしゃいましたら感想を短い動画でお送りいただき、世界のサイバープロテクションコミュニティで体験をシェアしてください。  

アクロニスについて

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。

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