最高のゲーム体験を楽しむために、ゲーム中はアンチウイルスソフトを無効にするように誘導する人がいます。一部のアンチウイルスはゲーム速度を低下させますが、無効にすると、システムを危険にさらし、サイバー攻撃にさらされる可能性があります。いつ攻撃されるかわからないからこそ、アンチウイルスは常に有効にしておく必要があります。
例えば、信頼できるサイトからダウンロードしたゲームの中にさえ、悪意のあるコードが含まれていることがあります。このような攻撃は、サプライチェーン攻撃のようなもので、攻撃者がゲーム開発者のサーバーをハッキングし、悪意のあるコードを注入します。そのゲームをダウンロードした人は、誰でも感染してしまいます。このような場合、ウイルス対策ソフトがコードを検出し、ダウンロードを停止させる必要があります。行動ヒューリスティックを使用する最新のアンチウイルスソフトは、ゲームがデータを盗む、バックドアを挿入する、ランサムウェアに感染するなど、その他の悪質な活動も検出します。
ゲーマーが直面するサイバーセキュリティの脅威
ゲーマーは、ウイルス、ワーム、ランサムウェア、トロイの木馬、フィッシング攻撃など、他のユーザーと同じようにサイバーセキュリティの脅威にさらされています。オンラインゲームのユーザー数は拡大を続けるため、ゲーマーはサイバー攻撃者の恰好のターゲットです。ここでは、ゲーマーが対象になった近年のサイバー攻撃の例をいくつか紹介します。
● カプコンは、当時近日発売予定だった「バイオハザードVillage」のアーリーアクセス招待状を装ったフィッシングメールにより、ランサムウェアの被害に遭いました。このフィッシングメールは、noreply(at)capcom(dot)comのアドレスから送信され、被害者を悪意のあるウェブサイトに誘導し、認証情報を収集したり、マルウェアをインストールしたりするリンクやファイルが含まれていました。カプコンがこのフィッシングに気付き、被害を受けた可能性のあるユーザーやファンに対して警告を発するまで、どれくらいの期間このフィッシングが行われていたかは不明です。
この攻撃は、2020年11月にカプコンが被った大規模なランサムウェア攻撃に続くもので、企業のビジネス、進行中のプロジェクト、将来の計画に関する情報が流出しました。またこの攻撃により、従業員、パートナー、および顧客情報も流出した疑いがあります。
● 2022年初め、Steam、GOG、Epic Games、Origin、Bethesdaなどのゲーム関連アカウントを狙う新たなトロイの木馬「BloodyStealer」によって、ゲーマーが打撃を受ける事態が発生しました。BloodyStealerは潜在的な機密データのうち、クッキー、認証情報、クレジットカード情報、スクリーンショットなどのデータを収集し、ZIPファイルにして攻撃者のコマンド&コントロール(C2)サーバーにアップロードします。
● 新たに発見された「Crackonosh」と名付けられたマルウェアは、2018年6月以降22万2000台以上のコンピュータに感染しています。Crackonoshは暗号通貨Moneroを採掘し、開発者は約200万米ドル(約9,000Moneroコイン)の不正な利益を獲得しています。Crackonoshは、ゲームインストーラー、フォトエディター、その他ユーティリティなど、海賊版ソフトウェアのWEBによくあるクラックされたソフトウェアを通じて拡散されます。
新型コロナで急増した在宅勤務によるリスク
パンデミックにより、企業は従業員にハイブリッドなワークスペースを提供することを余儀なくされ、在宅勤務者は、ゲームをしたり、ゲームについてチャットしたり、ゲームコミュニティーに参加する時間ができました。ゲーマーはオンライン上で社交的に活動するため、サイバー犯罪者はソーシャル・エンジニアリング攻撃を仕掛けることに成功しています。ソーシャル・エンジニアリングは、ユーザーを騙して、将来的に攻撃を受けやすくなるような行動を取らせるものです。犯罪者はユーザーの感情を利用して、個人情報や機密情報を晒させるよう仕向けます。恐怖を与える、不正な金儲けの機会を提供する、好奇心を利用する、助けを求める、共感や同情を誘うなど、リンクをクリックしたり悪意のあるファイルをダウンロードしたり、悪意のあるWebサイトにアクセスするなどあらゆる手段であなたを騙そうとします。
ゲーム中にアンチウイルスを有効にするメリット
アンチウイルスソフトは、ゲーム中の攻撃を阻止してくれますが、ゲーム中にアンチウイルスを停止して、元に戻すのを忘れることがあります。また停止した後で有効に戻すまでの間に、すでに大きな被害が発生していたり、データが盗まれている可能性もあります。また、ゲーム機と同じネットワーク上にコンピュータやIoTデバイスがある場合、それらにも感染する可能性があります。
アンチウイルスがなければ、コンピュータのパフォーマンスにも悪影響が及びます。アンチウイルスソフトは、コンピュータをクリーンアップしてパフォーマンスを向上させるため、ゲームのクラッシュやラグを防ぐことができます。
ゲーマーのための有料・無料のアンチウイルスソフト
覚えておいてほしいのは、「払うだけの価値はある」ということです。オンラインで無料のアンチウイルスソフトを入手することはできますが、それが必ずしも最新のサイバー脅威を阻止するためにアップデートされているとは限りません。アンチウイルスソフトを販売しているベンダーは、新しいセキュリティパッチを素早く市場に投入することができますが、無料のソフトウェアを提供しているベンダーは、そのセキュリティパッチを提供するまでに数週間、あるいは数ヶ月かかることもあります。
無料のアンチウイルスソフトウェアのもう一つの懸念は、それを提供するベンダーの多くが、あなたがソフトウェア利用登録した際に個人情報を収集し、それを第三者に販売する可能性があるということです。
アクロニスで自宅のデバイスを保護
Acronis True Image(旧Acronis True Image)は、データをバックアップし、ディスク障害からランサムウェア攻撃まで、今日のあらゆる脅威からデバイスを保護するために必要なすべてを提供します。バックアップとサイバーセキュリティを1つのソリューションに統合した独自の機能により、時間を節約し、複数のソリューションを管理することによるコスト、複雑さ、リスクを軽減します。主な機能は以下のとおりです。
真のマルウェア対策プロテクション。 操作するすべてのファイルをリアルタイムでチェックし、システム全体とバックアップが、最新のサイバー攻撃から安全に保護されることを確認します。
ランサムウェアとクリプトジャッキングの保護。ランサムウェアとクリプトジャッキング攻撃を検出して停止し、影響を受けたファイルを自動的に復元することで、データ、アプリケーション、システムを保護します。
ビデオ会議の保護。 Zoom、Cisco Webex、Microsoft Teamsなどを介したビデオ会議において、プライバシーを確保し、サイバー攻撃からデータを安全に保護します。
WEBフィルタリング。悪意のあるURLにアクセスしようとした瞬間に、そのURLの閲覧を阻止します。
脆弱性評価。お使いのコンピュータをに脆弱性があるかどうかを判断し、安全を確保するための更新を提案します。
バックアップとリカバリ。システム全体、アプリケーション、ファイル、フォルダなど、必要なものをローカルディスクまたはクラウドにバックアップし、同じハードウェアまたは新しいハードウェアにシステムを復元することができます。
Acronis True Image の詳細については、こちらをご覧ください。
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アクロニスについて
アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。