データベースバックアップソフトの選び方

Acronis
Acronis Cyber Protect
旧Acronis Cyber Backup

データベースバックアップソリューションは、データ破損、物理的なハードウェア故障やユーザーエラーが発生した場合に、企業が予備のデータベースのコピーで備えデータを保護するのに役立ちます。データベースバックアップソリューションを活用することで、組織や企業はデータベースに障害が発生した場合でも常にデータを保護し、利用できる状態を維持できます。適切なデータベースバックアップソリューションを使用することは、緊急時に文字通り命を救うことになり、どんな事業でも重要なことの1つです。

情報システム部門はバックアッププログラムとソフトウェアを構成・維持しています。どんなチームや組織も使用でき、重要なデータを保存するためにセキュリティが高く安全な場所で、最善のデータベースバックアップを提供するものです。緊急事態や予期せぬデータ損失が発生した場合は、データ復旧を実行し、すべてのファイルをバックアップから以前の状態に復元する必要があります。これは増分バックアップまたは差分バックアップの形式を取ることができ、頻度も必要に応じて設定できます。

特定のデータベースの種類のみに対応するバックアップソリューションもあれば、より幅広い方法で、サーバーを含め異なる種類のデータベースをバックアップできるものもあります。ご存じの通り、データベースソフトウェアとよいデータベースバックアップツールは、貴重な資産の1つになるよう、IT企業のインフラにある他のソフトウェアと統合する必要があります。

毎日数えきれないほどの脅威が待ち構えているなかで、どうすれば自分の事業を安全だと感じることができるでしょうか。最善策の1つがクラウドバックアップとローカルバックアップの両方を持つことです。ともにデータベースセキュリティにおけるバックアップ方法ですが、昔からよく知られているローカルバックアップ方法よりも、データベース復元においてクラウドデータベースバックアップをおすすめします。現在、クラウドベースバックアップソリューションは、フルバックアップを実行する際に、基本的で人気の高い方法になっています。

 

クラウドバックアップと復元は非常に信頼性が高く、操作が簡単

クラウドバックアップソフトウェアには多くの場合デスクトップクライアントがあり、ソフトウェアの操作が非常に簡単です。クラウドデータのもう1つの重要な側面はデータベース全体を保護できるところです。サイバー攻撃、災害や事故に直面しても、データは安全な場所に保存され、クラウドで保護されます。

最善のデータベースバックアップソフトウェアを使用するには、あらゆる保護手段と、最新のデータベース管理システムを用意しなければなりません。規模にかかわらずどんな企業でも、データは貴重で重要な資産であることは理解できると思います。重要データを安全に保ち、必要な時にフルバックアップを利用できるようにすることが目的です。よって、自分の業務に必要なものを賢く選択すれば、不安を感じることなく通常経営ができるのです。

データベースバックアップのメリットとは

バックアップとは、機器の故障や災害に備え、実ファイルまたは仮想環境のファイルデータベースをバックアップ先にコピーする処理を指します。データバックアップは優れた災害復旧戦略にとって非常に重要です。

データ破損、ハードウェア故障、悪意のある追跡、ユーザーのミス、その他の予期せぬ状況に備え、企業は脆弱なデータをバックアップします。バックアップはその戦略と、それに見合った頻度で同期され、以前の状態にデータを復元するのに使用されます。

バックアップと復元のテストでは、組織のデータセキュリティと複製手順と使用技術を確認します。このテストの目的は、バックアップからの復元が必要になった場合に、データを迅速かつ確実に回収できるようにすることです。

意図的であろうとなかろうと両方でデータ損失を防ぐことは多くのメリットがあります。データを以前の正常な状態に戻す必要がある場合、バックアップと復元ソフトを使用して古いデータを復元します。しかし、ここで重要なことは、お客様のデータを安全に保つことです。すべての組織にとってデータがいかに重要であるかはわかっているかと思います。そして、この重要な側面に、ストレージ損傷、ウイルス感染、または情報とデータの盗難を防ぐことがあります。

優れたバックアップソフトウェアを選択すると、優れたセーフティネットとなり、業務にとって多くのメリットになります。メリットには下記のような要因があります。

  1. セキュリティ データバックアップと復旧において重要な観点の1つであり、さまざまなバックアップ戦略を用います。ITシステムが大きくなり、相互に統合されるにつれて、企業の情報に対する潜在的脅威は増します。最善のデータ保護を探す際、強力なセキュリティ管理を備えたバックアップと復旧が維持できることは、鍵となる機能の1つです。
  2. 容易な管理 保存したデータの復元が必要になった時はとくに、ストレスで時間との闘いにもなり、管理がかんたんであることは、データや情報のバックアップ処理における一貫性が生まれます。
  3. バックアップ処理において信頼できる複製があれば、データの正確な複製を確保でき、耐障害性があがります。これにより、データ損失を心配せず、必要なだけデータベースバックアップを作成できる自由と自信を持てます。
  4. コンプライアンス基準の維持 ここでは、定期バックアップ処理を通じて財務データやドキュメントのような重要データの収集と保護に関しての観点です。
  5. パフォーマンス低下 多くのユーザーは、バックグラウンドでデータバックアップソリューションが実行されていることに気がつきません。これにより中断が少なくなり、稼働時間が増え、顧客満足度が上がり、これはどんな業務にとっても重要な観点の1つです。
  6. データへの迅速なアクセス これにより、何か予期せぬことが発生したり、OS に障害が発生したりした時に情報システム部門がエンドユーザーに対してファイルや情報を簡単に復旧でき、迅速に復旧されられます。
  7. コスト管理 重要な組織データを失ってしまうと、業務が停止する可能性があります。もう1つの致命的なイベントは、顧客データや顧客の機密情報を失うことで、訴訟にもなりかねません。さらに、データ損失はプロジェクトを停滞させ、生産性を低下させ、もちろん財務損失の原因にもなります。そのため、適切なバックアップストレージの選択と迅速なデータ復旧の必要性は明らかです。

データベースバックアップのデメリットとは

データベースバックアップソフトウェアは、データ損失への保護や生産性の増加など数多くのメリットがありますが、検討すべきデメリットもいくつかあります。すでにご存じかと思いますが、デメリットの1つがバックアップサービスの費用です。

会社の規模やバックアップが必要なデータ量にもよりますが、ストレージ容量によって費用は急速に増加する可能性があります。必要なストレージ容量に応じて課金することも受け入れられてきています。

データバックアップのもう1つのデメリットは時間とリソースがかかることです。データ復旧とデータのバックアップは時間のかかる可能性があり、顧客サービスや製品開発のような他の重要なタスクができなくなってしまいます。さらに、データベースバックアップの維持と管理には、データの更新とセキュリティを維持するために、常に注意を払い、これもリソースを必要とします。しかし、繰り返しになりますが、これらのすべては、ビジネスのすべてのバックアップ操作を管理するサードパーティによって対処可能できます。

このようなデメリットもありますが、データベースバックアップを使用するメリットには、潜在的なデメリットをはるかに超えるメリットがあります。

データベースをバックアップする最善の方法とは

最新の調査によると、過去数年間で潜在的な脅威の数は倍増しています。世の中に数えきれないほどある脅威の一歩先を行くため、バックアップソフトウェアのアップグレードと更新は基本中の基本になります。増分バックアップ、Commvault バックアップ、SQL サーバーのバックアップ、Windows サーバーバックアップなど、完全なデータ保護にはさまざまなニーズがあります。

現在、どんな経営者もバックアップサービスやバックアップファイルのメリットや、組織の継続的な保護の必要性を理解しています。有効なバックアップからデータベースを復元する機能の重要性を理解することは、事業継続を確保するための要となっています。まず何をバックアップすべきかを決めなければなりません。

確固たるバックアップ計画を立て、クラウドストレージやニーズに合ったバックアップシステムを選定し、初期作業を完了させたら、次に完全なデータベースバックアップにするため非常に重要な側面を管理する必要があります。

  1. バックアップの自動化 Oracle データベースの場合は、OEM 経由でバックアップを設定するか、OS スケジューリングツールを使用して、ログファイルにスプール出力して、中断やエラーがないか確認できます。
  2. データベースバックアップの監視 ここで重要なのは適切なツールを使用して監視を設定することです。データベースバックアップに失敗した際にメールや、スマホへの SMS 通知を受け取ることができ、継続的なデータ保護を確実に行えます。
  3. クラウドストレージ領域 これはデータベースバックアップサービスの非常に重要な部分であり、組織によってストレージ領域は大きく異なります。多くのストレージを必要としないのに、多く支払いをしている場合、計画を見直しストレージ領域の料金を節約し、過不足ない必要なだけの領域に対して支払うことができます。もう1つの重要な点は、データに対して最適なバックアップ先を選択することです。
  4. クラウド自動化 これは、最適なデータベースバックアップというパズルの最後のピースです。プロのデータベース管理者がプロセス全体を管理できるためです。彼らは最高のマネージドサービスプロバイダー (MSP) です。毎日のサポートと自動化されたプロセスを利用して、データベースのバックアップと回復する処理を自動化し最高の状態に保つことができます。もう1つの非常に興味深い重要な側面は、サービス品質を向上させるための自動更新を、プライマリバックアップの後だけでなく、毎日自動更新を受け取る必要があることです。

データベースバックアップのタイプとは

フルバックアップ、差分バックアップと増分バックアップの3種類のバックアップがあります。バックアップ方式について詳しく説明し、それぞれの違いについて見ていきます。また、ニーズに合った最適なデータベースバックアップと、それが提供する高度な機能についても詳しく見ていきます。

フルバックアップ

フルバックアップは、完全なバックアップであり、選択したすべてのデータを複製し、保存したすべての重要な情報のバックアップ要求を受けられます。これには、ファイル、フォルダー、SaaS アプリケーション、ハードドライブなどが含まれます。完全バックアップの最大の特徴は、データとバックアップファイルの復元に必要な時間が一番短い点です。

ただし、1回ですべてをバックアップするので、他の種類のバックアップと比較すると、データベースのバックアップに時間がかかることがあります。問題ないようにも思えますが、デメリットがあります。それは、フルバックアップを実行するとストレージ領域が巨大になるという事実です。もう1つのデメリットは、バックアップ先に大量のファイルと情報があるため、迅速な回復を要求できないことです。ほとんどの企業がフルバックアップを実行し、差分バックアップまたは増分バックアップでフォローアップする傾向があるのはそのためです。これにより、ストレージ領域の負荷が軽減され、バックアップ速度が向上します。

差分バックアップ

差分バックアップはフルバックアップと増分バックアップの間にまたがっています。前回のデータベースバックアップから変更されたデータのバックアップに関わるのが差分バックアップです。差分バックアップが使用するデータベースバックアップツールにより、初回のフルバックアップと前回の差分バックアップという2つのバックアップコンポーネントのみが必要なので、フルバックアップよりも迅速にデータを復元できます。

増分バックアップ

増分バックアップにおける最初のバックアップではフルバックアップを実行します。その後のバックアップは前回のバックアップに対して行われた変更のみをアップロードします。このタイプのデータベースバックアップを希望に応じて使用することで、ビジネスの柔軟性が増します。増分バックアップは変更のみを保存する領域が必要なので、データベースバックアップが非常に高速になります。

データベースバックアップのコピーをどう作成するか

Google の Cloud Spanner により、Spanner データベースバックアップのバックアップを1つのインスタンスから他のインスタンスへ、異なる地域、プロジェクトやリモートロケーションからコピーでき、追加のデータ保護とコンプライアンス機能を確保できます。

コピーされたバックアップはプライマリバックアップと同じ機能を持ち、データ置換やデータベースダンプは実行されません。バックアップのコピー要求の最初に、バックアップリソースを Spanner で作成します。

ゾーンが一時的に利用できない場合、ゾーンがオンラインに戻るまでコピーは完了しません。バックアップのコピーにかかる時間は、ソースバックアップのサイズ、コピー先の地域、コピーされたデータベースバックアップのために選択された主要な機能などさまざまな要因によって異なります。そのため、データ抽出は行われません。

データベースバックアップをどう管理するのか

データベースのバックアップを適切に管理することは、大きな問題や中断を伴うイベントを発生させず適切な事業運営するために重要です。これにより、顧客の満足を保証し、すべての組織で期待される利益と成果を生み出すことができます。

最善のデータベースバックアップ方法を管理、選択する上で、検討すべき重要事項を挙げていきます。

  1. 総合的なバックアップ計画の策定
  2. 効率の良いバックアップ管理の実行
  3. 定期的なデータベース復元テストの実行
  4. バックアップと復旧 SLA を立案し、すべての関係者に伝達
  5. 予期せぬ望ましくない事象に対する災害復旧計画の作成

これら重要な要素を詳細に確認すると、組織の問題やダウンタイムが減り、自然災害や望ましくない有害な事象が発生した場合の復旧が容易になり、不安が取り除かれます。

データベースをどう自動バックアップするのか

さまざまなハードウェアやソフトウェア問題のためにデータは使用できなくなる可能性があります。フルバックアップが作成されたことを常に保証することで、自動データベースバックアップはデータベースバックアップ管理タスクを簡素化、容易にします。予期せぬ障害に備え災害復旧戦略を実施・計画し、データを保護します。

そうすることで、ビジネスニーズに合った復旧戦略の一環として、データベースバックアップソフトウェアと機能を取り込むことができます。予期しない事態は起きえて、また、それが起きても事業を復旧できます。

自動データベースバックアップの最大の利点はすべて自動で行われることで、データが失われたり、時間を無駄にしたりする心配がありません。バックアップポイントは1つだけでなく、複数のロケーションに貴重なデータを保存できます。

データベースバックアップツールを選ぶ際に検討すべきこと

すべてのビジネスのニーズと要件に適したデータベースをどのように選択すればよいのか、という疑問は誰もが抱くものです。今日は、データベースバックアップツールを選択する際に考慮すべき要素やその詳細について考察していきたいと思います。

ACID と BASEの比較

リレーショナルデータベースシステムとエンジンは、原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、永続性(Durability)、すなわち ACID の特性を持ち、NoSQL エンジンは基本的に利用可能(Basic, Availability)、ソフト状態(Soft-state)、結果整合性(Eventual consistency)、すなわち BASE の特性を持ち、水平スケーリングとフォールトトレランスによりパフォーマンスを達成します。

可用性は重要な要素です。データベースのバックアップツールとエンジンは常に高可用性を維持できる必要があります。ただし、クラスタリングや Notes や Microsoft Exchange データベースの追加によってハードウェアとソフトウェアのコストが増加するため、費用が高くなる可能性があります。

災害復旧は、データベースバックアップツールを選ぶ際に検討すべき重要な要素です。災害復旧計画において、データベースエンジンやツールが障害復旧のためのデータを安全な場所に保管するという要件を満たしていると、確信が持てるようにしなければなりません。復旧、バックアップから平常運転に戻るまでに時間がかかりすぎる場合、そんなデータベースエンジンは使えないと思うかもしれません。

データベースエンジンには必要な操作に必要なインフラを提供しなければなりません。適切に機能するインフラオプションはビジネスにとって重要です。また、インフラオプションは主要クラウドプロバイダーが提供する大規模なデータ復旧プラットフォームの一部にすることもできます。データ移行はインフラ全体自体と同じくらい重要です。しかし、必要に応じてデータバックアップを移動するために必要な労力の評価と調査に時間を費やす必要があります。

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Acronis
Author
Andy Kerr
シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャ - バックアップ/リカバリ
Andy Kerrは、サイバーレジリエンス業界で12年以上の経験を持ち、特にバックアップとディザスタリカバリに重点を置いた熟練したマーケティングの専門家です。アクロニスのシニアプロダクトマーケティングマネージャーとして、ビジネスデータ保護の課題とそれを克服するための最適なソリューションについて、貴重な洞察を得ています。複雑なITソリューションをわかりやすい概念に変換するAndyの並外れた能力により、組織はデータセキュリティの課題が増大する中で成功することができます。

Acronis について

Acronis は、2003 年にシンガポールで設立されたスイスの企業で、世界 15ヵ国にオフィスを構え、50ヵ国以上で従業員を雇用しています。Acronis Cyber Protect Cloud は、150の国の26の言語で提供されており、21,000を超えるサービスプロバイダーがこれを使って、750,000 以上の企業を保護しています。

Acronis からのその他情報