
自分のデータを制御できているということは、コンピューターのディスク管理法を心得ているということでしょう。パーティションを作成、サイズ変更し、フォーマットする方法を知っていれば、柔軟性が広がります。どこにデータを保管し、ディスク領域をどのように使うのかを決めます。
それは、ランダムな未使用のパーティションを結合し、保存領域を最大化できることを意味しています。パーティションを拡張して音楽ライブラリとして使用できます。1つのディスクにデュアルブートシステムを作成したいなら、Windowsのパーティションをサイズ変更して領域を節約し、他のオペレーティングシステム(OS)のパーティションを追加します。そして、コンピューターを起動し、実行したいOSを選択します。あなたがシステム管理者なのです。
Windowsには、ハードドライブのフォーマットとパーティション作成をするディスク管理ツールが同梱されていますが、パーティションの結合などより高度な操作には別アプリの助けが必要です。 パーティションに関わる総合的なディスク管理ソリューションである Acronis Disk Director という使いやすく手頃な値段のアプリを使った、パーティションの作成方法、パーティションの結合方法、そしてパーティションのサイズ変更方法について見ていきましょう。
パーティション/ボリュームの作成
Acronis Disk Directorでは、変更を加えるパーティション/ボリューム、ディスクまたは未割り当て領域を選択すると、作業内容が選べるようになります。画面下部で選択すると、ユーザーフレンドリーな管理ウィザードが起動します。新規パーティションを作成するには:
1.任意の未割り当て領域を右クリックして[ボリュームの作成ウィザード]を実行し、[ボリュームの作成]を選択します。

2.ボリューム形式を指定します。お使いのOSで対応している形式のリストと、そのボリューム形式の利点と制限をより深く知ることができる簡単な説明が表示されます。
作成するボリューム形式によって、作成するディスクを選択しなければなりません。たとえば、ベーシックボリュームではベーシックディスクを選択し、使用する未割り当て領域を指定しなければなりません。

3.新しいパーティションのサイズを定義するように求められます。既定は[最大]に設定されていますが、もっと小さいパーティションにしたい場合には、スライダーを動かすか、[ボリュームサイズ]に希望のサイズを入力します。

4.いくつか決めなければならないことがあります。
- ファイルシステム形式:既定値はNTFSですが、対応しているファイルシステムから選択できます
- 最小クラスターサイズ: これは、ファイルを保存するために割り当て可能な最小ディスク領域です。選択したボリュームサイズとファイルシステム形式に基づき最適化されるので、既定サイズにしておくことをおすすめします
- パーティション名:既定は[なし]ですが、その他のパーティションと区別するために、短い名前を付けることができます
- ドライブ文字:既定で選択されていますが、お望みであればドライブ文字を指定できます
5.最後に、新規パーティションがベーシックボリュームの場合、下記を指定してください:
- OS をそのパーティションにインストールする予定の場合は[プライマリ]にします。このボリュームからコンピューターを起動させたい場合は、[アクティブ]とマークします。
- データストレージ用の場合は、[ロジカル]とします。
6.[終了]をクリックします。
パーティション/ボリュームの作成は「保留中のアクション」として表示されるので、実行しなければなりません。アクションを承認せずにウィザードを終了すると、新規パーティションは作成されません。
パーティション/ボリュームのサイズ変更
パーティションの容量を拡張したい場合や、ディスクの空き容量を増やすためにサイズを縮小したい場合、パーティションのサイズ変更機能はとても便利なユーティリティです。コンピューターやOSが起動するパーティションのサイズを変更することは可能ですが、ベーシックボリュームでは、システムボリューム、ブートボリューム、アクティブボリュームのみサイズ変更できると覚えておいてください。
ヒント
パーティションのサイズを変更する際、ディスク領域がどのように使用されるかを選択できます。 ベーシックボリュームがシングルベーシックディスク上のシングル領域を占領している場合にベーシックボリュームのサイズ変更する時、ボリュームに隣接する未割り当て領域のみを使用できますが、必要であれば利用可能な領域を [隣り] に移動することもできます。 [ディスクをダイナミックに変換] を選び、コンピューター上のすべてのダイナミックディスクから未割り当て領域を使用することもできます。その場合、ボリュームはシンプルまたはスパンボリュームになります。
パーティションのサイズを変更するには

- サイズ変更したいボリュームを選択してから、ボリュームのサイズ変更をクリックします。
- 希望のサイズを入力するか、スライダーを動かして、ボリュームの新しいサイズを指定します。

3.ボリューム形式を指定する必要があります:
- ボリュームに隣接する未割り当て領域のみを使用する予定であれば、[ボリュームをベーシックのままにしておく]をクリックします。
- コンピューター上のすべてのダイナミックディスクから未割り当て領域を使用するには、[ボリュームをシンプル/スパンに変換]をクリックします。これにより、関連ディスクもダイナミックに変換されます。このオプションは、アクティブボリュームまたはブートやシステムボリュームのサイズ変更にはご利用いただけません。
もし[ボリュームをベーシックのままにしておく]を選択した場合、[すべての未割り当てディスク領域をボリュームに追加]を選択するオプションがあり、それによりサイズ変更するパーティションに対してすべての余分な領域が利用可能になります。このチェックボックスを選択すると、[その他のボリュームから空き領域を取得]オプションもあります。これにより、ディスクのその他のすべてのボリュームが縮小されるので、未使用領域をサイズ変更するパーティションへ再割り当てできます。最後に、ブートボリュームからも空き領域を取得できますが、それは既定のオプションではありません。[ブートボリュームの空き領域を使用]とラベルがついたチェックボックスをマークしなければなりません。
4.ウィンドウ下部のプレビューエリアで、サイズ変更されたボリュームがディスク上で配置される場所を確認します。

5.[OK] をクリックします。パーティションのサイズ変更は、ウィザードを終了する前にあなたが実行しなければならない「保留中のアクション」として表示されます。

パーティションの結合
2つの隣接するベーシックボリュームがある場合、そのファイルシステムが異なっていても、含まれるすべてのデータを完全なまま維持しながら結合可能です。暗号化されたファイルを含むボリュームは結合できません。2つのボリュームを結合するには:
- 結合したいボリュームの1つを右クリックし、[ボリュームの結合] をクリックします。
- 2つ目のボリュームを選択します。
- [メインボリューム] で、どちらのボリュームを [メイン] として割り当てるかを指定します。その他のボリュームから、メインボリュームの別のフォルダーへデータが追加されます。
- [OK] をクリックします。
ここでも、結合は「保留中のアクション」としてリストされウィザードを終了する前に実行しなければなりません。実行されない場合、変更は適用されません。結合すると、残りのボリュームには、ステップ2で選択したメインボリュームと同じラベル、文字とファイルシステムが付けられます。
メインとしてどちらのボリュームを割り当てればいいのか分からない場合、サイズとセキュリティという2つの点に注意してください。サイズについては、2つのボリュームを結合するには、メインボリュームの空き領域要、つまり、2つのボリュームの合計サイズの最低5%が利用可能である必要があります。セキュリティはアクセス許可のようなセキュリティ設定の保持についてです。2つの異なるファイルシステムでボリュームを結合する際に設定を保持させるには、セキュリティオプションに対応するものを選択してください。セキュリティ保護されたボリュームを保護されていないボリュームに結合すると、セキュリティ設定は失われます。
パーティションのフォーマット
フォーマットすることでファイルシステムがつくられファイルやフォルダーを保存するパーティションの準備が整います。ボリューム作成時にフォーマットしてデータを消去したり、ファイルシステムを変更したりすることもできます。パーティションをフォーマットする理由にかかわらず、そのボリューム上のすべてのデータが破棄されることに注意してください。保持すべきファイルのバックアップを必ずとっておくようにしてください。データが破棄されることを承知で続行する場合、次の手順でパーティションをフォーマットできます。
- フォーマットしたいボリュームを右クリックして、[フォーマット] をクリックします。
- ボリューム上に作成したいファイルシステムを選択します。Windowsでは、通常はNTFSをおすすめします。
- ファイルシステムのクラスターサイズまたはアロケーションユニットサイズを選択します。ほとんどのユーザーは、既定のサイズのままにしておくことを推奨します。
- ボリュームラベルを割り当てたいなら、ここで作成できます。
- [OK] をクリックしてボリュームフォーマットの操作を完了させます。
アクロニスについて
アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。