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差分バックアップと増分バックアップの違いとは?(なぜ違いを理解するべきなのか)

差分バックアップと増分バックアップは変更されたファイルのみをバックアップして時間とディスク領域を節約する「スマート」なバックアップです。しかしどうやって行うのか、その結果どれほど有効に機能するのかが大きく異なります。

AcronisTrue Image 2021

Windows で作成された完全バックアップは、パーティション内またはディスク内のすべてのファイルをディスクセクタ単位でイメージファイルとしてバックアップします。

Acronis True Image は、未知のファイルシステムや破損したファイルシステムの完全バックアップを作成し、セクタにデータが含まれているかどうかにかかわらず、すべてをイメージファイルにコピーします。これは最も単純な形式のバックアップですが、時間がかかり容量が必要となるため柔軟性に欠けています。

types of backup

通常、フルバックアップ は週に1回のみ実行されるバックアップ計画の1つの方法です。オペレーティングシステムのアップグレードやソフトウェアのインストールなど、ディスク上のデータが大幅に変更された後にフルバックアップを実行することがあります。バックアップの実施間隔が空くと何か問題が生じた場合に多くのデータが失われる可能性があります。そのため、完全バックアップの実施間隔の間でデータをバックアップすることが賢明な選択となります。

コンピューター上の情報の大部分は非常にゆっくりと変更されるか、全く変更されません。これらの情報にはアプリケーション本体、オペレーティングシステム、さらにはユーザーデータのほとんどが含まれています。通常、パーティションまたはディスク内のわずかな割合の情報が、毎日または週に1回のみ変更されています。そのため、日時で更新されたデータのみをバックアップすることは理にかなっています。これは洗練されたバックアップ手段における基本です。

差分バックアップ は、バックアップ手段の進化における次のステップでした。

差分バックアップは、最後の完全バックアップ以降に変更されたファイルのみをバックアップします。

たとえば、日曜日に完全バックアップを実行したとします。月曜日は日曜日以降に変更されたファイルのみをバックアップし、火曜日も日曜日以降に変更されたファイルのみをバックアップします。そしてそれは次の完全バックアップまで同様に続きます。バックアップデータの容量が非常に少ないため、差分バックアップはフルバックアップよりも高速です。しかし、バックアップされるデータの量は次回のフルバックアップまで差分バックアップごとに大きくなっていきます。差分バックアップはフルバックアップよりも柔軟性がありますが、特に次のフルバックアップが近づくにつれて、1日に約1回以上実行するのは困難になっていきます。

増分バックアップ も変更されたデータのみをバックアップしますが、前回のバックアップ(フルバックアップまたは増分バックアップ)以降に変更されたデータのみがバックアップされます。増分バックアップは「差分増分バックアップ」と呼ばれることがあり、差分バックアップは「累積増分バックアップ」と呼ばれることがあります。差分と増分で混乱してしまいますね。

火曜日に増分バックアップを実行すると、月曜日の増分バックアップ以降に変更されたデータのみがバックアップされます。その結果、容量が小さく高速なバックアップが可能になります。増分バックアップの特長は、バックアップの実施間隔が短ければ短いほどバックアップするデータが少なくなることです。実際、Acronis True Imageのような洗練された バックアップソフト を使うと1回のバックアップ容量は小さく高速に実行できるため、バックアップ対象の重要度に応じて1時間に1回またはさらに頻繁なバックアップも可能です。

増分バックアップは柔軟性と粒度(バックアップ時間における)が大幅に向上しますが、最後の完全バックアップとそれ以降のすべての増分バックアップから増分バックアップを再構成する必要があるため、復元に時間がかかるという性質があります。

Acronis True Imageは特別なスナップショット技術を使用して、復元のために完全なイメージをすばやく再構築します。そのため一般的な企業の増分バックアップがはるかに実用的なものになりました。